Mailparse 関数
導入
Mailparse は、電子メールのメッセージをパースして処理するための拡張モジュールです。 » RFC 822 および » RFC 2045 (MIME) に準拠したメッセージを扱うことができます。
Mailparse はストリームベースで動作します。つまり、 処理する際にファイルの内容をメモリにコピーする必要がないということです。 これにより、大きなメッセージを扱う際にリソースを効率的に使用することができます。
注意: Mailparse は、mbstring 拡張モジュールを必要とします。 また、mbstring は mailparse より前に読み込まれていなければなりません。
この拡張モジュールは » PECL レポジトリに移動 されており、以下のバージョン以降 PHP にバンドルされなくなっています。 PHP 4.2.0.
インストール手順
この » PECL 拡張 モジュールは PHP にバンドルされていません。 この PECL 拡張モジュールをインストールする方法は、 マニュアルの PECL 拡張モジュールのインストール という章にあります。 新規リリース・ダウンロード・ソースファイル・管理者情報・CHANGELOG といった関連する情報については、次の場所にあります。 » https://pecl.php.net/package/mailparse.
これらの関数を使用するためには、configure 時に --enable-mailparse オプションを指定し、 mailparse のサポートつきで PHP をコンパイルする必要があります。
Windows ユーザがこれらの関数を利用するには、php.ini の中で php_mailparse.dll を有効にします。 この PECL 拡張モジュール用の DLL は、» PHP のダウンロード ページあるいは » https://pecl4win.php.net/ からダウンロードできます。
実行時設定
php.ini の設定により動作が変化します。
名前 | デフォルト | 変更の可否 | 変更履歴 |
---|---|---|---|
mailparse.def_charset | "us-ascii" | PHP_INI_ALL | PHP 4.1.0 以降で使用可能です。PHP 4.2.0 で削除されました。 |
目次
- mailparse_determine_best_xfer_encoding — 最も適したエンコーディングを取得する
- mailparse_msg_create — mime メールリソースを作成する
- mailparse_msg_extract_part_file — メッセージセクションを展開/デコードする
- mailparse_msg_extract_part — メッセージセクションを展開/デコードする
- mailparse_msg_extract_whole_part_file — ヘッダを含むメッセージセクションを、transfer encoding をデコードせずに展開する
- mailparse_msg_free — MIME リソースを解放する
- mailparse_msg_get_part_data — メッセージに関する情報の連想配列を返す
- mailparse_msg_get_part — MIME メッセージの指定したセクションに関するハンドルを返す
- mailparse_msg_get_structure — 指定したメッセージ内の MIME セクション名の配列を返す
- mailparse_msg_parse_file — ファイルをパースする
- mailparse_msg_parse — データをパースし、バッファに追加する
- mailparse_rfc822_parse_addresses — RFC 822 準拠のアドレスをパースする
- mailparse_stream_encode — ソースファイルポインタからストリームデータを取得し、 エンコーディングを適用し、出力ファイルポインタに書き込む
- mailparse_uudecode_all — ファイルポインタからデータをスキャンし、uuencode されたファイルを展開する