日付・時刻関数
導入
以下の関数により、PHPスクリプトを実行するサーバから日付と時間を取 得することが可能となります。多くの異なる方法で日付や時間をフォー マットするためにこれらの関数を使用することができます。
注意: これらの関数は、使用するサーバのロケールの設定に依存していること に注意してください。これらの関数を使用する際にはサマータイム (例えば、.$date += 7*24*60*60ではなく、 $date = strtotime('+7 days', $date) とする) および閏年を必ず考慮に入れるようにしてください。
注意: この節で参照しているタイムゾーンは、 サポートされるタイムゾーンのリスト で見つけられます。
要件
外部ライブラリを必要としません。
インストール手順
PHP コアに含まれるため、 追加のインストール無しで使用できます。
注意: 最新バージョンのタイムゾーンデータベースは、PECL の » timezonedb からインストールできます。Windows ユーザ向けには、コンパイル済みの DLL » php_timezonedb.dll が PECL4Win サイトからダウンロードできます。
実行時設定
php.ini の設定により動作が変化します。
名前 | デフォルト | 変更の可否 | 変更履歴 |
---|---|---|---|
date.default_latitude | "31.7667" | PHP_INI_ALL | PHP 5.0.0 以降で利用可能 |
date.default_longitude | "35.2333" | PHP_INI_ALL | PHP 5.0.0 以降で利用可能 |
date.sunrise_zenith | "90.583333" | PHP_INI_ALL | PHP 5.0.0 以降で利用可能 |
date.sunset_zenith | "90.583333" | PHP_INI_ALL | PHP 5.0.0 以降で利用可能 |
date.timezone | "GMT" | PHP_INI_ALL | PHP 5.1.0 以降で利用可能 |
以下に設定ディレクティブに関する 簡単な説明を示します。
- date.default_latitude float
-
デフォルトの緯度
- date.default_longitude float
-
デフォルトの経度
- date.sunrise_zenith float
-
デフォルトの日出点
- date.sunset_zenith float
-
デフォルトの日没点
- date.timezone string
-
環境変数 TZ が設定されていない場合、 全ての日付/時刻関数で使用されるデフォルトのタイムゾーン。 優先順については、date_default_timezone_get() のページで解説されています。サポートしているタイムゾーンについては サポートされるタイムゾーンのリスト を参照ください。
注意: 最初の 4 つの設定オプションは現時点で date_sunrise() と date_sunset() でのみ使用されます。
リソース型
リソース型は定義されていません。
定義済み定数
以下の定数は PHP 5.1.1 以降で定義されており、標準的な日付の書式を表します。 日付フォーマット関数(date() など)で使用します。
- DATE_ATOM (string)
- Atom (例: 2005-08-15T15:52:01+00:00)
- DATE_COOKIE (string)
- HTTP クッキー (例: Monday, 15-Aug-05 15:52:01 UTC)
- DATE_ISO8601 (string)
- ISO-8601 (例: 2005-08-15T15:52:01+0000)
- DATE_RFC822 (string)
- RFC 822 (例: Mon, 15 Aug 05 15:52:01 +0000)
- DATE_RFC850 (string)
- RFC 850 (例: Monday, 15-Aug-05 15:52:01 UTC)
- DATE_RFC1036 (string)
- RFC 1036 (例: Mon, 15 Aug 05 15:52:01 +0000)
- DATE_RFC1123 (string)
- RFC 1123 (例: Mon, 15 Aug 2005 15:52:01 +0000)
- DATE_RFC2822 (string)
- RFC 2822 (Mon, 15 Aug 2005 15:52:01 +0000)
- DATE_RFC3339 (string)
- DATE_ATOM と同じ (PHP 5.1.3 以降)
- DATE_RSS (string)
- RSS (Mon, 15 Aug 2005 15:52:01 +0000)
- DATE_W3C (string)
- World Wide Web コンソーシアム (例: 2005-08-15T15:52:01+00:00)
以下の定数は PHP 5.1.2 以降に存在し、関数 date_sunrise() および date_sunset() が返す結果の書式を指定します。
目次
- checkdate — グレグリオ歴の日付/時刻の妥当性を確認します
- date_create — 新しい DateTime オブジェクトを返す
- date_date_set — 日付を設定する
- date_default_timezone_get — スクリプト中の日付/時刻関数で使用されるデフォルトタイムゾーンを取得する
- date_default_timezone_set — スクリプト中の日付/時刻関数で使用されるデフォルトタイムゾーンを設定する
- date_format — 指定した書式でフォーマットした日付を返す
- date_isodate_set — ISO 日付を設定する
- date_modify — タイムスタンプを変更する
- date_offset_get — 夏時間のオフセットを返す
- date_parse — 指定した日付に関する詳細な情報を連想配列で返す
- date_sun_info — 日の出/日の入り時刻と薄明かり (twilight) の開始/終了時刻の情報を含む配列を返す
- date_sunrise — 指定した日付と場所についての日の出時刻を返す
- date_sunset — 指定した日付と場所についての日の入り時刻を返す
- date_time_set — 時刻を設定する
- date_timezone_get — 指定した DateTime に関連するタイムゾーンを返す
- date_timezone_set — DateTime オブジェクトのタイムゾーンを設定する
- date — ローカルの日付/時刻を書式化する
- getdate — 日付/時刻情報を取得する
- gettimeofday — 現在の時間を得る
- gmdate — GMT/UTC の日付/時刻を書式化する
- gmmktime — GMT 日付から Unix タイムスタンプを取得する
- gmstrftime — ロケールの設定に基づいて GMT/UTC 時刻/日付をフォーマットする
- idate — ローカルな時刻/日付を整数として整形する
- localtime — ローカルタイムを得る
- microtime — 現在の Unix タイムスタンプをマイクロ秒まで返す
- mktime — 日付を Unix のタイムスタンプとして取得する
- strftime — ロケールの設定に基づいてローカルな日付・時間をフォーマットする
- strptime — strftime が生成した日付/時刻をパースする
- strtotime — 英文形式の日付を Unix タイムスタンプに変換する
- time — 現在の Unix タイムスタンプを返す
- timezone_abbreviations_list — 夏時間、オフセットおよびタイムゾーン名を含む連想配列を返す
- timezone_identifiers_list — すべてのタイムゾーン識別子を含む配列を返す
- timezone_name_from_abbr — 略称からタイムゾーン名を返す
- timezone_name_get — タイムゾーンの名前を返す
- timezone_offset_get — GMT からのタイムゾーンのオフセットを返す
- timezone_open — 新しい DateTimeZone オブジェクトを返す
- timezone_transitions_get — タイムゾーンの変遷を返す