GNU Readline
導入
readline 関数群は、GNU Readline ライブラリへの インターフェースを実装したものです。これらの関数は、コマンドラインの 編集機能を提供します。一例をあげると、Bash において文字を挿入したり コマンド履歴を走査したりする際に、矢印キーを使用することを 可能にしているものです。 このライブラリは対話的なものであるため、Web アプリケーションで 使用されることはほとんどないでしょう。しかし、 コマンドライン から PHP を使用するスクリプトを書く際には有用です。
注意: この拡張モジュールは Windows 環境では利用できません。
要件
readline 関数を使用するには、libreadline をインストールすることが 必要です。libreadline は、» https://cnswww.cns.cwru.edu/~chet/readline/rltop.html にある GNU Readline プロジェクトのホームページから入手可能です。このライブラリは、Bash の 作者でもある Chet Ramey により管理されています。
この関数を libeditライブラリで使用することも可能です。これは readline ライブラリの代替品で、非 GPL です。 libeditライブラリは BSD ライセンスで配布され、 » https://www.thrysoee.dk/editline/ から入手可能です。
インストール手順
この関数を使用するには、readline サポートを有効にして CGI 版または CLI 版の PHP をコンパイルする必要があります。PHP の configure に --with-readline[=DIR] を指定する必要が あります。readline の代替品である libedit を使用したい場合、PHP の configure に --with-libedit[=DIR] を指定してください。
実行時設定
設定ディレクティブは定義されていません。
リソース型
リソース型は定義されていません。
定義済み定数
定数は定義されていません。
目次
- readline_add_history — ヒストリに 1 行追加する
- readline_callback_handler_install — readline コールバックインターフェースと端末を初期化し、 プロンプトを表示して結果をすぐに返す
- readline_callback_handler_remove — インストールされたハンドラを削除し、端末の設定をもとに戻す
- readline_callback_read_char — 文字を読み込み、改行を受け取ると readline コールバックインターフェースに通知する
- readline_clear_history — ヒストリをクリアする
- readline_completion_function — 補完関数を登録する
- readline_info — 種々の readline の内部変数を取得/設定する
- readline_list_history — ヒストリを一覧表示する
- readline_on_new_line — カーソルが新しい行に移動したことを readline に通知する
- readline_read_history — ヒストリを読み込む
- readline_redisplay — 画面を再描画する
- readline_write_history — ヒストリを書きこむ
- readline — 一行読み込む