PHP-GTK 2 を Linux にインストールするのに最もお勧めなのは、自分でコンパイルすることです。 各ディストリビューション向けのバイナリパッケージやソースパッケージはまだないので、 パッケージ管理システムを使用して PHP-GTK 2 をインストールすることはできません! ここで説明する手順は、大半の Linux ディストリビューションはもちろん その他の POSIX 準拠のシステムにもあてはまります。
PHP-GTK 2 を Linux システムにインストールする方法は二通りあります。 すでにインストール済みの PHP を使用する方法か、 あるいは別途 PHP-GTK 2 専用の PHP をインストールする方法です。 後者のほうがいくらか簡単なので、Linux の経験があまりないかたにお勧めです。 いずれにせよ、Gtk+ バージョン 2.6 以降がインストールされている必要があります。
次の手順のとおりにすれば大丈夫です! まず、PHP をチェックアウトします。 5_1 ブランチあるいは 5_2 ブランチのどちらか好きなほうをお選びください。どちらでもうまく動作します。 both work fine:
$ cvs -d :pserver:cvsread@cvs.php.net:/repository login $ cvs -d :pserver:cvsread@cvs.php.net:/repository co -r PHP_5_2 php-src |
$ cd php-src $ ./buildconf $ ./configure --prefix=/opt/php5_2 --disable-cgi $ make $ su $ make install $ echo extension=php_gtk2.so >> /opt/php5_2/lib/php.ini $ /opt/php5_2/bin/php-config --extension-dir | xargs echo 'extension_dir=' >> /opt/php5_2/lib/php.ini |
CVS 版の PHP がコンパイルできない場合は、 PHP ダウンロードページ の公式リリースか スナップショット をご利用ください。
さあ、それでは PHP-GTK 2 をチェックアウトしてインストールしましょう。
$ cd .. $ cvs -d :pserver:cvsread@cvs.php.net:/repository co php-gtk $ cd php-gtk $ ./buildconf --with-phpize=/opt/php5_2/bin/phpize $ ./configure --with-php-config=/opt/php5_2/bin/php-config $ make $ make install |
新しくインストールした PHP 実行ファイルのリンクを作成するには、このようにします。
$ ln -s /opt/php5_2/bin/php /usr/bin/php-gtk |
既にインストールされている PHP に PHP-GTK 2 を '追加' することにするなら、 まず PHP のバージョンが 5.1 以降であること、かつ CLI が使えることを確かめておきましょう。 PHP-GTK 2 は、それ以外のバージョンの PHP では動きません。 PHP のバージョンを調べるには、コマンドラインから php -v とタイプします。 その結果の出力中に cli という単語があらわれることをしっかり確認しておきましょう。
さあ、CVS の最新のソースかあるいはアルファ版の tar ボールから PHP-GTK 2 のソースを取得しましょう。ダウンロードページは ここ です。 そして、チェックアウト先か展開したディレクトリに cd し、以下を実行します。
$ ./buildconf $ ./configure $ make $ make install |
たいていの場合はこれでうまくいきます。ただ、複数の PHP をインストールしている場合やちょっと変わった場所に PHP をインストールしている場合は、おかしなことが起こるかもしれません。 このような場合は、phpize および php-config の場所を正確に指定することで解決できるでしょう。
$ ./buildconf --with-phpize=/path/to/phpize $ ./configure --with-php-config=/path/to/php-config |