著者: Jonathan Richter
PHP-GTK2 を Mac OS X 10.4 上で動かすにあたっての情報を以下にまとめます。 数々の失敗やエラーを経て、やっとうまく動かせるようになりました。
以下に、私がやったことをすべて書いていきます。 私はターミナル上での操作に精通しているわけではありません。 作業時間の半分くらいは、自分が何をやっているのか不安な状態でした。 ここに書かれている情報は、自己責任で使用するようにしてください。 これはあくまでも個人的なメモです。皆さんの役に立てばいいなと思い公開しています。
念のため。以下の手順をすべて実行するための所要時間は数時間程度です。
以下の記事が参考になります。
最新の Xcode (別名: Developer Tools) を Apple から取得しましょう。 これは必須です。 connect.apple.com に行き、ログインあるいは登録 (無料) し、ダウンロードページに行きます。
ダウンロードボックスの右側で Developer Tools を選択し、 最新の Xcode をダウンロードします。私がダウンロードしたときのバージョンは 2.4.1 で、大きさは 923 MB でした。 ダウンロードしたら、インストーラを使用してその指示に従います。
最初は Fink を使用していたのですが、必要なパッケージ (GTK 2.6 以降) が見つからないことに途中で気づきました。そこで、改めて Macports で最初からやり直すことにしました。
macosforge/InstallingMacPorts に行きます。
すでに最初のステップで Xcode のダウンロードは終了しています。 このページに書いてあるとおりにするだけでうまくいきました。
最新バージョンには通常の Apple installer がありません。そこで、私は DarwinPorts-1.3.1-10.4.dmg をダウンロードしました。
Macports をインストールするには、ディスクイメージ内のインストーラをダブルクリックします。
私の環境には既に、標準的な OS X 環境の PHP 4.4.4 がインストールされていました。 そこに Entropy.ch の PHP5 をインストールしたのですが、うまく動作しませんでした。 そこで Entropy の PHP5 を削除することにしました。
Apache 1 や 2 で PHP4 あるいは 5 を動かしたいのなら、 Entropy から取得するのが一番だとは思います。
ターミナルで cd /、そして sudo port install php5 と入力します。
コーヒーでもいれて、しばらく待ちましょう……。 少々時間がかかります。私のマシンでは約二時間かかりました (Macports は、すべてを /opt フォルダ配下にインストールします。"cd /" で、このフォルダをルートとしました)。
他のチュートリアルを見ていると、PHP-GTK をインストールする際のパラメータに --disable-libglade を使用しているものがあります。 なぜなのでしょう? 本当に Glade がいらないのか、もう一度考えてみてください。 glade.gnome.org を読むといいでしょう。
スクリーンショットにも注目しましょう。 私は、最初は Glade なしでインストールしたのですが、 翌日には Glade 込みでインストールしなおしました。 もし Glade がいらないというのなら、次のステップは飛ばしてください。
何らかの理由で、ここでエラーが発生しました。 ところが、バックグラウンドで X11 をオープンした状態でターミナルを使用したところ、 エラーが出ずにうまくいきました。 そこで、まず X11 をオープンしてそれを隠します (apple-h)。
ターミナルで次のコマンドを入力し、
cd /opt sudo port install libglade sudo port install glade |
CVS 版ではなく、最新の公式バージョンを使用したい場合は、 PHP-GTK2 ダウンロードページ から取得します。
念のため、X11 はオープンしたままにしておきます。 phpize および php-config がともに /opt/local/bin/ に存在するものとします。 それを確認したあと、ターミナルで以下のように入力します。
sudo cvs -d :pserver:cvsread@cvs.php.net:/repository co php-gtk cd php-gtk sudo ./buildconf --with-phpize=/opt/local/bin/phpize sudo ./configure --with-php-config=/opt/local/bin/php-config sudo make sudo make install |
処理が終わると、ターミナルには拡張モジュールのインストール先が表示されます。 おそらく /opt/local/lib/php/extensions/no-debug-non-zts-20060613 のようになっているでしょう。このパスを Apple-c するか、あるいはどこかに書き留めておきましょう。後で必要になります。
Finder で Go > Go To Folder... (あるいは shift-apple-g) を選択し、/opt/local/etc と入力します。
php.ini-recommended というファイルを探し、コピーします。 コピーしたファイルの名前を php.ini に変更し、それを - できれば BBedit で - 開きます。
extension_dir = "./" という行を探し、 extension_dir = "/opt/local/lib/php/extensions/no-debug-non-zts-20060613" (このパスは、さきほどのステップでのターミナルの出力をコピーしたものです) のように書き換えます。
拡張モジュールのブロックの最後に extension=php_gtk2.so を追加します。
ファイルを保存します。
まだ行っていない場合は、まず X11 を開始し、それを隠します (apple-h)。
ターミナルを起動し、次のように入力します。
cd /opt/php-gtk/demos php phpgtk2-demo.php |
Glade で動作させるには、(X11 をオープンした状態で) ターミナルで /opt/local/bin/glade-2 と入力します。
私見ですが、OS X 上での X11 インターフェイスは、あまりイケてません。 別のテーマを使用するために、 art.gnome.org に行ってみましょう。ここにあるテーマを使用するために、さらに準備が必要です。
ターミナルで sudo port install gtk-theme-switch と入力します。
終了したら、さきほどのリンク先からテーマをダウンロードします。 テーマのインストール方法は、次の二通りです。
ダウンロードした .tar.gz を、(展開せずに!) /opt/local/share/themes/ に移動あるいはコピーします。
(X11 をオープンした状態で) ターミナルで /opt/local/bin/switch2 と入力し、Glade を開始します。
+ を押し、Install New Theme ボタンをクリックして /opt/local/share/themes/<your-new-theme-name>.tar.gz を選択します。
OK をクリックすると、そのテーマが一覧に表示されるようになります。
<your-new-theme-name>.tar.gz を展開し、そのフォルダを /opt/local/share/themes/ に移動あるいはコピーします。
(X11 をオープンした状態で) ターミナルで /opt/local/bin/switch2 と入力し、Glade を開始します。
新しいテーマの名前が一覧に表示されます。